Q.相続手続きの各処理段階でどんなことに気を付ければいいですか?
A.主だったポイントを3回に分けて紹介します。今回は3と4について回答します。
3.相続人の確認
誰が相続人になるのか?
家族に決まってるじゃん。
と思うのですが、相続人の確認はとても神経を使う手続きです。
相続人の確認をするためには、
被相続人の戸籍を取り寄せます。
そこに記載されている内容を元に 家系図を作っていきます。
何が 神経を使うのか?
その戸籍に 思いがけないことが書いている場合があるんです。
例えば、前妻との間に生まれた子供 とか 養子とかが記されている場合があるんです。
また、子が既に亡くなっていて、子の子(=被相続人の孫)が日本にいない場合とか もあります。
その場合、どうやってコミュニケーション取りましょうか?
4.亡くなった被相続人の相続財産のすべてを調査
遺言書が無い場合は時に
被相続人が持っていそうな財産を予測しながら 相続財産を探すことになります。
例えば、銀行口座 が居室のどこかの引き出しに無いか探します。
車を持っていたら、その車検証や自動車保険から被相続人の所有物かどうか調査します。
銀行口座があればその履歴からお金の動きを調べます。
居所が持家なのかは登記を調べることで確認できます。
死亡保険に加入しているかどうか?
同居相続人等に聞いて調べます。
どこかに何らかの財産を持っていないか調査することは大変です。
遺言書が有る場合は
遺言書に記載されていない 相続財産の有無を調べます。
遺言書に記載のない財産は
被相続人自身が気付いていない相続財産です。
この場合も
遺言書に記載されていない何らかの財産を持っていないか調査することは大変です。
また、借金や負債債務も相続財産です。
なのに、遺言書に書かれていない場合がよくあります。
遺言書には書いていない(書きたくない?)場合は、
遺族が請求されて始めてその存在に気付く こともよくあります。
そんな 負の財産も調査しなければなりません。